幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる

投稿者: | 2021年4月27日

昔からテレビと目の悪さの関係を、親から口うるさく言われてケンカになった覚えのある年代はの方々は多かったのではないかと思います。

ここ何年かでも、動画視聴と言葉の発達に関する研究も発表されたのも記憶に新しいところ(すみません、出典元忘れました)。

最近では、子守が代わりにタブレットで動画サイトなどを見せておく親御さんがほとんどではないでしょうか。そこに一石を投じるような研究が出ましたので紹介します。

(引用ココからーーーーーーーーーー

岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医)生体機能再生再建医学分野の松尾俊彦教授は、岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野の頼藤貴志教授と共同で、21世紀出世児縦断調査のデータを使って、幼少時のテレビ視聴とその後の小学生時(小学校1年~6年)の視力低下との関連を調べました。

1.5歳と2.5歳の時に「主な遊びがテレビを見ること」である子供は、その後小学生になった時に「視力が悪くなった」という親の悩みと関連があることが分かりました。また、2.5歳の時のテレビを見る時間が長い場合にも、小学生時に視力が悪くなることと関連がありました。

なお、3.5歳、4.5歳、5.5歳ではテレビを見る時間が長くても、小学生時に視力が悪くなることと関連はみられませんでした。

本研究成果は令和3年3月16日、日本眼科学会の国際機関誌「Japanese Journal of Ophthalmology」に掲載されました。視覚が発達する3歳までは、テレビ視聴が長くならないように特に注意することが大切と思います。

岡山大学のプレスリリースより
 http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210422-10.pdf

■論文情報
論文名:Television watching in the early years of life and the association with parents’ concerns about decreased visual acuity in their elementary school aged child: results of a nationwide population based longitudinal survey of Japan.
掲 載 紙:Japanese Journal of Ophthalmology
著  者:Toshihiko Matsuo, Takashi Yorifuji
D O I:https://doi.org/10.1007/s10384-021-00831-x
U R L:https://link.springer.com/content/pdf/10.1007/s10384-021-00831-x

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