神戸大学人間発達環境学研究科のページより。読みやすいように段落の順番を変えています。
スポーツと学力は、50代以上の方なら「スポーツできても勉強できなくてもイイ」という風潮があったかと思います。
「脳みそ筋肉」
なんて言葉もあったくらいです。
私から言わせていただければ、頭が良くないと(言い方が悪いですね。「学力が高くないと」が適切かと)身体の動かし方(イメージすることを含む)や生理的な原理原則が理解できないと強くなれません。
戦術競技だと「分析力」やとっさの「判断力」には、特に必要になるのではないでしょうか。
話が主題から外れました(⌒-⌒; )
私は常々、スポーツをすることで学力も上がるものと感じていました。でも、言葉として例えるとスッキリ・はっきりしない部分がありましたが、この研究でよく分かりましたので、皆様に紹介します。
(ここから引用ーーーーーーーーーー
この研究は森田憲輝(北海道教育大学岩見沢校)、石原暢(神戸大学)、そして紙上敬太(筑波大学=論文投稿時、現中京大学)らの共同研究によって実施されました。論文は「npj Science of Learning」誌にて2021年4月1日より公開されています。
本研究では、469名の中学生を1年生時から3年生時まで2年間追跡し、体力(全身持久力)と苦手科目・得意科目の学業成績(国語・社会・数学・理科・英語の最低評定値と最高評定値)の変化の関係を調べました。
体力以外の学業成績に影響を与える要因であるBMI、社会経済要因(両親の学歴と世帯収入)、放課後の勉強時間を同時に調査し、それらの影響を統計学的に取り除いて分析しました。
その結果、中学1年生から中学3年生にかけて体力が向上すると、苦手科目の学業成績が改善(主要5教科の最低評定値が向上)することが示されました(図1)。一方で、体力の変化は得意科目の学業成績(主要5教科の最高評定値)の変化には関わっていませんでした。
この結果から、体力の向上をもたらすような習慣(運動部活動の練習など)は苦手科目の学業成績に好影響を与え、得意科目の学業成績に悪影響を与えないと推測されます。
出典 https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2021_04_09_02.html