追悼 東京の母

 日本女性投擲選手で初めてオリンピック(東京オリンピック)に出場(地元枠ではあるが)し、日本大学初の女性教授(だったと記憶している)の椛澤聖子(かばさわせいこ)元日大教授が亡くなったと連絡がきた。

 50代以上の陸上が好きでやっていた人なら、長きにわたって陸上競技マガジンの指導欄で連載されていたのでみたことはあるだろう。

 当時、東京の母として慕っていて、お父さんや息子さんと共にご家族ぐるみの付き合いをさせていただいた。


小澤ー!は・し・れ!走んなさーい!

本当に良く言われました。今でも耳に残ってます。

もっと投げなさーい!


と、東京世田谷桜上水の日本大学陸上競技場のフィールドの片隅に椅子を出して座ろうとした姿を見ると、我々学生は「ハマっちゃいつ終わるかわからん!」と慌てて投げを切り上げたりして(笑)
 はまるとプラス2時間は当たり前でしたし。

 今思えば、もっとみてもらえればよかったと思うのは、遥か昔のことだから?
 それとも競技を退いたからでしょうか?

 学生時代、院生時代、研究生時代と普段からティーチングアシスタントのようなことをしていたので、頻繁に研究室や実験室、先生方がお昼などを食べる会議室に出入りしていた。
 そして色々と姿を見かけるから、他の教授たちから当時流行ってた「いいとも青年隊」ならぬ「椛沢青年隊」と名付けられたりしていました。


 自分が大学の講師の審査を受けるにあたって、恩師で師匠の森健躬先生(同学科教授・脊椎外科医)と共に裏からの強力なサポートがあったおかげで、その職につくこともできました。
 まだその恩をまだ返せてないのがつらい…


 また、卒業後も相撲観に行ったり、稲取の海で海水浴したり、三島でうなぎ食べに行ったり、長岡の温泉街行ったり懐かしい思い出です。

 自分が投擲で育てた選手は東海大の石田義久先生に繋いだ一人だけですので、今まで遊んでしまった分、どこかで投擲種目に貢献します。

 母上、一緒に青春を歩んでいただき、ありがとうございました🙏
 次巡り会えた時は、また一緒にジョグしてください。

 近いうちにお会いできると思いますので、父上と2人とも暫しお元気で。

ADHDの特性とケニアの部族の調査から〜書籍「運動脳」より紹介

衝動や多動という特性は、強みにもなる。結果が出るのをじっと待っているのが苦手な人たちが多くのことを成し遂げられるのは、じっくりと腰を据えて結果を待つ忍耐力を持たないためでもある。成功したビジネスリーダーや起業家の多くに、ADHDの特性が見られるのは決して偶然ではない。

運動脳,アンデシュ・ハンセン サンマーク出版,2022.10 ,p150-151

いきなり本の引用から入りましたが興味をひく部分でしたので、本の同じ章の内容を紹介します。

 本書内に、ケニア北部のアリアール族の話をが書かれてあった内容は,非常に興味深いところである。

この部族は、水と食料を求めて家畜と共に移動するという何千年と変わらない生活をしていた。

 ところが、数十年前から二つに分かれた。

 一つは変わらぬ狩猟採取生活、もう一つは定住した農耕生活である。

 遺伝子を調べてみると、狩猟採取生活のグループはADHDの遺伝的多様体があり、農耕生活グループはADHD遺伝的多様体がないという調査結果が出た。

 もっと興味深いところ,農耕生活のグループの中にADHD遺伝的多様体を有していると、同グループの他の人より栄養が劣っていて、狩猟採取生活のグループでADHD遺伝的多様体を有してないと同グループの他の人より栄養状態が劣っていたという。

衝動性と多動性に問題があるのなら、確かに遺伝子が途絶える方向に行ってもおかしくないのだが、今でも存在します。

この本の内容の紹介が、何かの力添えになれたらと思い記事にしてみました。

追悼

先日、ネットのニュースを見ていてびっくりした。
かつてお世話になった方の記事である。

小川聡さん

私が大学2年の時に長距離コーチに就任され、諸事情ありますが何度もコーチに戻っておられた。

大学3年の時に関東インカレで入賞した後、たまたまシューズを探していたら

「お前、メーカーついてないのか?
確か、インカレ入賞していたよな。
どこがいい?
今使っているメーカーのPUMAでいいか?」

そう言ったら、その場で担当者の方に連絡してくださった。

大学4年次はケガで活躍できずにメーカーの方にも小川さんにもご迷惑をおかけしたのだが、ケガをして苦しんでいるところに声をかけて励ましてくれたのも小川さんだった。

自分が三島に開業して間も無くの頃、何の時だったか忘れたが、たまたま何かの集まりで小川さんに会った時

「お前、グローバルスポーツに居たんだってな。これから頼みたいことがあるけどいいか?」

そう言われて、小川さんのお役に立てるならと、恩返しの意味もあって箱根駅伝のチーム帯同をすることにした。

そんなこともあり、古くからうちに来られる方は、合宿の帯同による長期休みや来店時にケニア人選手との遭遇したことも記憶にもある方も多いでしょう。



色々と足枷の多い大学スポーツ界ではなく、もっと広いところでもっと自由にご指導されていたら、どんな選手たちが育ったのだろうか。

いつもそう思っていました。

もう叶わぬ思いですが、ただただゆっくりとお休みいただくことを祈る限りです。


https://news.yahoo.co.jp/articles/5088756569ac7eb7e940d7625636f3c3d1c286c4

静大発・世界初の化粧品原料 「レピスタ Ⓡ 」 誕生 -皮膚バリア機能を改善するエイジングケア成分-

国立大学法人静岡大学(以下、静岡大学)と ビタミン C60バイオリサーチ株式会社( 以下、 VC60社 は 、約5年の 共同研究 の結果、 静岡大学発の植物成長因子を世界で初めて化粧品原料として製品化 することに成功しました(製品名:レピスタⓇ )。
レピスタⓇは、 9月28日~ 30日、インテックス大阪で開催される化粧品開発展のVC60社ブースおよび 出展社による製品・技術 セミナー( 9月28日 14時30分~)で展示・ 発表します。※静岡大学プレスリリースより。

https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=8506