ADHDの特性とケニアの部族の調査から〜書籍「運動脳」より紹介

投稿者: | 2022年11月30日

衝動や多動という特性は、強みにもなる。結果が出るのをじっと待っているのが苦手な人たちが多くのことを成し遂げられるのは、じっくりと腰を据えて結果を待つ忍耐力を持たないためでもある。成功したビジネスリーダーや起業家の多くに、ADHDの特性が見られるのは決して偶然ではない。

運動脳,アンデシュ・ハンセン サンマーク出版,2022.10 ,p150-151

いきなり本の引用から入りましたが興味をひく部分でしたので、本の同じ章の内容を紹介します。

 本書内に、ケニア北部のアリアール族の話をが書かれてあった内容は,非常に興味深いところである。

この部族は、水と食料を求めて家畜と共に移動するという何千年と変わらない生活をしていた。

 ところが、数十年前から二つに分かれた。

 一つは変わらぬ狩猟採取生活、もう一つは定住した農耕生活である。

 遺伝子を調べてみると、狩猟採取生活のグループはADHDの遺伝的多様体があり、農耕生活グループはADHD遺伝的多様体がないという調査結果が出た。

 もっと興味深いところ,農耕生活のグループの中にADHD遺伝的多様体を有していると、同グループの他の人より栄養が劣っていて、狩猟採取生活のグループでADHD遺伝的多様体を有してないと同グループの他の人より栄養状態が劣っていたという。

衝動性と多動性に問題があるのなら、確かに遺伝子が途絶える方向に行ってもおかしくないのだが、今でも存在します。

この本の内容の紹介が、何かの力添えになれたらと思い記事にしてみました。

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