昔から、家に帰るのは夜遅くなってからというのが当たり前だった。
学生時代の部活では、他の同級生や先輩方よりも遅くまで練習をしていることが多かった。試合に行けば他校の仲間たちと食事に行ったり、静岡おでんを食べに駄菓子屋へ行ったりしていたため、同じ学校の生徒と行動を共にすることは意外と少なかった。
大学生時代は、基本的に16時から21〜22時辺りまで練習があり、院生時代も朝早くから実験室に入った。愛機CPX(呼吸ガス分析機)の世話をしてから、恩師の講義の補助や実験器具の準備をこなし、その後は尊敬する先輩たちとトレーニング室で汗を流す日々だった。
大学講師時代は高校生の指導で帰りは普通に21時頃。会社員時代はサラリーマンやOLさんたちの帰宅時間がまさに「掻き入れ時」だったため、夕日なんて見たことはなかった。
沖縄にいた頃は、パーキングエリアで仮眠のつもりが、太平洋側の水平線から太陽が昇ってしまうこともしばしば。そんな生活だったからだろうか。私は沖縄の風景において、朝日よりも夕陽に強い憧れがある。
以下の4箇所は、私の頭の中に焼きついている、美しい夕陽や夜景が見られる場所だ。
- 名護市勝山の農村喫茶「夕日の丘」(食べログ)
- 本部町山里のピザ喫茶「花人逢」(HP)
- 本部町山川のホテルマハイナウェルネスリゾート(HP)
- 豊見城市の瀬長島(豊見城市役所HP)
北部のスポットが多いのは、元々旅人として北部が好きだったこともあるが、那覇ー名護の通勤を休みゼロで長期間やっていた頃、短い休憩時間によく見に行っていた場所だからでもある。
話を戻そう。
つまり、私は「明るい時間」に少し憧れがあるのだ。 空が明るい時間帯に移動することなど、これまでの人生で全くできなかった。だからこそ、その時間帯に外を歩くことは、私にとって人生の息抜きであり、最高に贅沢な時間(=背徳感)なのである。

ちょうど7月16日は灯籠流しと浅間神社の祭りが重なっており、街はかなりの人出だった。私は人ごみを縫うように歩き、駅へと辿り着いた。
20時からの「夏の養生についてのセミナー」に間に合わせるための移動だったが、賑わう露店に後ろ髪を引かれる思いだった。かつての自分ならまだ仕事中だったはずの時間に、お祭りの雰囲気を味わいながら移動している――それだけで、どこか特別な背徳感と贅沢さを噛み締めていた。


コメント