ルイボス茶の摂取が関連した妊婦の症例

健康に良いとされるものも、組み合わせによっては問題となる典型なので、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の素材データベースから転載

https://hfnet.nibiohn.go.jp/img/siteTitleAdmin.png

ルイボス」危険情報:被害事例 (200817)
31歳妊婦 (日本) が、妊娠28週以降の数ヶ月間、チョコレートを週3 (摂取量不明) 、煮出したルイボス茶 (500 mL) を毎日摂取していたところ、妊娠400日の健診にて胎児心拍モニタリング異常が認められ、翌日に重症の胎児右心不全のため緊急帝王切開となった。出生児は経過観察にて改善し日齢6日で退院した (2019067739)
(2019067739) 日本周産期新生児学会. 2018;54(4):1136-9.

制酸剤(PPI)の効果的服用時間

 胃食道逆流症、いわゆる「逆流性食道炎」などで起こる胸焼け胃もたれ胃の痛みなど胃の症状を訴えた場合、制酸剤と呼ばれる薬が処方されます。耳慣れたところではH2ブロッカーとか耳にするのではないでしょうか。

 難しい説明は省きますが、胃カメラなどで確定診断された際に処方されるのが、強力なプロトンポンプ阻害剤(PPI)と呼ばれる制酸剤です。今では、制酸剤の第一選択肢になると思います。ネキシウムやタケキャブとかありますね。

 胃食道逆流症の場合、長期に渡り投薬したり、再発を繰り返したりすることもよく見られるため、医師とともに試行錯誤されている方も多いかと思います。

 また、投薬が長いほど、効きにばらつきがあるのを感じている方も多いでしょう。さて、そこがスッキリするデータが見つかりましたので、ご覧ください。ただし、医師や薬剤師に確認することを忘れずにしましょう。

 止痛剤のように胃への影響があるものは食後で、場合によっては胃粘膜保護剤とともに服用を指示されるわけです。しかし、元々、胃粘膜に対して攻撃因子である胃酸を減らすようにする薬なので、別に食後でなくても良いのです。

 その食後や食間の空腹時の服用のデータが以下のリンク先にあります。出典は医事新報社さんです。

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3692

追伸

NHKの健康chでも、効かない場合は飲む時間を変えるなど出ていますので、今は一般的なのだと思います。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_428.html#theme6

酸化ストレス、抗酸化力、抗酸化力を高めるには

人体は酸素を利用してエネルギーを作りだしています。しかし、酸素を利用すると同時に活性酸素が体内に生じているわけです。
その生じた活性酸素が人体の細胞を傷つけます。シワ・しみなどを含めての老化、がん、脂質異常症や動脈硬化、糖尿病等の生活習慣病の原因ともなっています。

活性酸素は年齢とともに増えるといわれていますが、活性酸素を増やす因子は身の回りにたくさん存在しています。
その活性酸素によって酸化を抑えることを、「抗酸化」と呼びます。
「酸化」とは、わかりやすく言うと「金属に生じる錆」のことです。よって「抗酸化」とは、体の中を錆びつかせない(酸化を抑えること)ことになります。錆びさせる正体は活性酸素といいます。
金属の錆は自分では処理できませんが、我々の体では、活性酸素は体内酵素によって分解されます。ただ、活性酸素の生成量が多いと、分解(=無毒化)が間に合わずに細胞は傷を負います。
活性酸素の働きを抑えるのは酵素と抗酸化物質も活性酸素から体を守ります。
体内で生成される活性酸素の主な種類は、「スーパーオキシド」、「一重項酸素」、「ヒドロキシラジカル」。特に「ヒドロキシラジカル」は毒性が高いです。

体内に摂り入れられる抗酸化物質
ビタミンA
ビタミンC
ビタミンE
カロテノイド
ポリフェノール
イオウ化合物
コエンザイムQ10

参考:健康長寿ネット(公益社団法人長寿科学振興財団)
https://www.tyojyu.or.jp/net/index.html

認知症は予防が可能に。「酸化ストレス」が重要な要因だった。

酸化ストレス・抗酸化力を高める方法については、別記事を参照してください。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経内科学の阿部康二教授のグループは、岐阜大学研究推進・社会連携機構科学研究基盤センター共同研究講座・抗酸化研究部門の犬房春彦特任教授らとの共同研究により、認知症の原因として酸化ストレスが重要なファクターであることを、臨床試験により世界で初めて実証しました。

認知症の原因として酸化ストレスが重要な因子であること、抗酸化配合剤 TwX により認知症が予防できることを世界で初めて実証しました。

今回の「抗酸化配合剤の認知症予防の実現」報告は、アミロイドβやタウタンパク質などの脳のゴミだけでなく、認知症には酸化ストレスの関与が非常に重要であることを世界で初めて臨床試験において実証し、今後の認知症予防薬のさらなる開発につながることが期待されます。

日本語出典:日本の研究.com https://research-er.jp/articles/view/83300

元論文: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/31476161/

破裂済み卵胞から体外受精に成功

不妊治療における「採卵」は、成熟卵胞に針を刺して吸引によって卵子を体外に出します。

卵胞が破裂して排卵してしまうと採卵ができないと言われていたため、点鼻薬や注射(黄体ホルモン抑制剤)で排卵を抑制し、採卵日に備えたわけです。

しかし、千葉大学大学院医学研究院の生水真紀夫(しょうずまきお) 教授と Natural ART Clinic 日本橋(寺元章吉理事長)の共同研究グループは、従来の体外受精では利用されてこなかった「排卵済み」とされる卵胞から高い確率で卵子を回収できることを見いだし、その卵子を使った体外受精に成功しました。

研究グループは、破裂済み卵胞の全てが卵子を押し出しているわけではないことを突き止め、破裂済み卵胞を穿刺・吸引することで、高い確率で卵子を回収できることを示しました。587 名の不妊症の患者さんの破裂済み卵胞を穿刺し、255 名(43%)から卵子を回収できました。この 255 名に体外受精を実施したところ、28 名(11%)に健康な新生児が生まれました。

また、40%以上もの卵子が破裂後も卵胞の中に留まっていることが判明したことから、今まで原因不明とされていた不妊の中には、卵胞が破裂しても卵子が押し出されずに無排卵」となっている事象が含まれている可能性が示されました。

今後は、体外受精に利用できる卵子の数が増えることで、体外受精の機会が増え、妊娠率が高まることを期待できるのではないでしょうか?

個人的には、空胞と呼ばれるような卵子を有さない卵胞の存在がどのような意味を持つのかを知りたい。

原典:Prematurely ruptured dominant follicles often retain competent oocytes in infertile women,Scientific Reports 掲載はOct.21,2019

日本語出典:https://research-er.jp/articles/view/83416